オミクロン株が発表前の新型コロナ陽性者から検出 すでに世界中に感染拡大か
続々と入国制限が始まる中、南アフリカの報告よりも早く、新たな変異株がオランダに入国していたことが判明した。
■ほとんどが若者で軽症
新たに現れた変異株への対応に世界中が追われるなか、南アフリカの医師たちはオミクロン株に感染した患者たちのほとんどが軽症だと報告した。
しかし、オミクロン株についてまだわかっていないことも多いことや、現在の新規感染者は20~30代がほとんどであることから軽症で済んでいる可能性もあるため、警戒が必要だとしている。
■WHOの見解
WHOは初期調査を踏まえて、「オミクロン株の性質には未だ不明点が多い」「免疫反応を回避したり、高い感染力を持つ変異を起こしている恐れがある」としている。既存のワクチンの有効性は明確になっていないものの、引き続きできるだけ早く接種率の向上に努めるべきとの見解を示した。
またWHOは、新たな変異株の出現に基づき、多くの国がとった感染確認国からの渡航制限の効果に否定的で、慎重な実施を求める勧告を出している。
30を超える変異を持つというこのオミクロン株について、早急かつ詳細な調査結果が待たれる。
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(文/Sirabee 編集部・原田パラン)