救急隊に寄せられる“想定外のクレーム”がネットで話題に 「そんな人が…」
歌手・鬼束ちひろ容疑者が救急車を蹴ったとして逮捕されたが、救急隊員を待ち受ける受難は他にも…。
シンガーソングライターの鬼束ちひろ容疑者が救急車のドアを蹴ったとして28日、器物損壊の疑いで逮捕された。
人命を救うため日夜稼働している救急隊員にとっては迷惑な話だが、時を同じくして「救急車サイレンへの苦情が増えている」と明かす投稿がツイッター上で大きな話題を呼んでいる。
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■救急救命士の訴え
11月末に投稿され話題となったのは、とある救急救命士のつぶやきだ。書かれているのは、「救急車のサイレンがうるさいという苦情が年々増加している」という内容。
サイレン不使用だと迅速な現場到着、搬送が行えないこともあり、ツイートを行った救命士は「仮に要望どおりにすれば、困るのは市民側。苦情として受理するのはいかがなものか」とその複雑な心境を明かしていた。
■苦情はたしかに「ある」
緊急車両のサイレン走行は法律で決められたルールで、サイレンを消してしまうと救急車は緊急車両として認められなくなる。
そんななんとも信じられない苦情について、総務省消防庁消防救急科は「サイレンに関する消防庁への苦情は、たしかに毎年一定数あります。頻度でいうと月1回程度」と状況を説明する。
増加傾向については「総務省消防庁への苦情が増加している印象はありません。ただ、地域の消防本部に直接訴えてくるケースもある」とのことだった。
約1万8,000人の職員を抱える日本最大の消防本部である東京消防庁にも同様の質問を投げると、苦情について「ある」としつつも「(統計をとっていないので)件数の推移などはわかりかねる」と回答があった。