学校の保護者会に金属探知ゲートを導入 ハサミを持ち込もうとした女が逮捕に
学校にセキュリティゲートは必要なのか…。2人の逮捕者を出しても、新型コロナウイルスのトラブルは絶えない。
パンデミックとの戦いが続く中、アメリカでは主に感染予防のためのマスクをめぐって、全国の教育機関でトラブルが相次いでる。
ジョージア州の公立学校では、そうしたトラブル防止のために校内にセキュリティゲートを導入したところ、逆に2人も逮捕者が出る事態になってしまった。『FOX5』や『11ALIVE』などの海外メディアが報じている。
■校内にセキュリティゲート導入
ジョージア州の中央に位置するグイネット郡の公立学校では、今月から保護者による理事会(日本でいうPTAのようなもの)に出席するすべての人に対して、金属探知機を用いたセキュリティゲートの通過を義務化することを発表した。
一方で、アメリカでは多くの人が不満を抱きがちな「すべての人に対して実施されているマスク着用の義務」については、報告されている症例の数に基づいて、学校ごとに調整していくことを約束した。
■理事会では逮捕者が
マスクやワクチンなど新型コロナウイルス対策をめぐっては、保護者の間でも大きく見解が分かれる。しかし学校の広報担当者は、「セキュリティ強化の措置は保護者や生徒の安全を守り、大きな混乱を避けるために取られたもの」と語っている。
だが今月18日に行われた理事会では、結果的に2人の保護者の女が逮捕・勾留された。新型コロナウイルス以前の様子を取り戻し、平和的な理事会を開くまでの道のりは、決して平坦とは言えなさそうだ。
■ハサミを持ち込もうと…
逮捕された女の1人は、不法侵入の罪で逮捕されている。先月の会議での行動に問題があったこと、また過去にも不法侵入によって警告を受けていたことから、そもそも今回の理事会への立ち入りを許可されていなかった。
もう1人の女は所持していたバッグからハサミが見つかり、警官に持ち込めないことを指摘されるとハサミをつかんでもみ合いになり、警察官に対する妨害の罪で起訴
学校の広報担当者は「逮捕はマスクの着用拒否に関するものではなかった」と語っているが、依然としてアメリカの多くの教育機関がこうしたトラブルに対処するため、手痛い出費を強いられているようだ。
■背景には反ワクチン主義の影も?
こうした安全対策の強化や学校側の対応について、一部の保護者は「お金の無駄遣い」「保護者を怖がらせるための努力」だと主張している。
一方、このニュースに対してSNS上では、「いまだにアンチバクサー(反ワクチン主義)の活動が根強い地域だからね…」「ハサミで何をするつもりだったんだろう、怖い」といった反応が寄せられている。
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(文/Sirabee 編集部・びやじま)