細木数子さん訃報で話題の占い番組の人気と是非 単純規制には弊害も

占い番組はなぜ人気なのか。占い番組は規制されるべきか。規制はなぜ批判されるのか。

■占いと規制

以上のように、占いがはやるのにも、占いがテレビでもてはやされるのにも必然なところがある。仏教をテレビで扱ってもよいのだから、占いも内容次第だろう。

そもそもあるものを無理やり封じ込めようとしても、うまくいかないのはコロナ禍でも理解できるのではないだろうか。

根拠のない人流抑制や緊急でなくなった緊急事態宣言を続けたところで、効果は発揮せず、また効果を発揮しないにもかかわらず、予想外に感染増加が収束するなど、感情的な規制では思い通りにはならない。後付けの成果達成を各アクターが奪い合うのみ。


関連記事:よゐこ濱口、占い師の弟に仕事運鑑定されショック 「そんなとこ当てんでええ」

■単純規制の弊害

施策が思う通りにならないのは、社会学では「意図せざる結果」と呼び、かねてから社会学者の宮台真司氏などが、風俗店規制で、店舗型からネットワーク型になることで逆に見えなくなり、危険になる例などで示している。

それどころかコロナ禍では、店の規制によって県をまたぐ移動や密状態を逆に促したり、電車を減らして逆に満員電車を発生させたりと、予想できるレベルの規制による逆説を繰り返してきた。いたずらに経済を悪化させるばかり。


関連記事:おぎやはぎ、新垣結衣結婚を予言したゲッターズ飯田に苦言 「100占って1当たっただけ」

■規制の促進からの脱却

そもそもテレビで占いを規制したところで、インターネットの発達した現代では、さまざまな場面で、さまざまなリスクに遭遇することが変わらない。

それよりも日本には欠落しがちである議論教育を促すなど、さまざまなリスクに対応できる根本的な対抗策が望まれる。テレビの過剰コンプライアンスを促進したところで、自己満足にしかならない。

とりあえずの「やってる感」を促すような、無駄な規制からはできるだけ卒業することが、特に無駄な規制を促進してしまうマスメディアには求められるだろう。

・合わせて読みたい→おぎやはぎ、新垣結衣結婚を予言したゲッターズ飯田に苦言 「100占って1当たっただけ」

(文/メディア評論家・宮室 信洋

【Amazonセール情報】ココからチェック!