ネットで「殺し屋組織」を見つけた女 元夫の殺害を依頼し実刑判決か

女性は「世界で唯一の殺し屋組織。あなたに代わり難しい問題を解決します」と謳うサイトを発見した。

2021/11/19 06:30

サイバー犯罪・ハッキング・ハッカー

激しく憎み合った末の泥沼離婚を経験した人は、「頭に来て殺意を覚えた」ことが1度くらいはあるのかもしれない。だが、それを実行に移して捕まるほど愚かではないはずだ。

アメリカのミシガン州では今、卑劣な嘱託殺人をたくらんだ時点で逮捕された女が、投獄されようとしているという。地元メディアの『FOX2 Detroit』『MLive』などが伝えた。


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■元夫に強い殺意

事件はミシガン州ケント郡のロックフォードで、2020年7月に起きた。ウェンディ・リン・ワイン(52)という女が、離婚時に2万ドル(日本円で約230万円)を持ち去った元夫に、殺意を抱いたことが発端だった。

「殺したいが自分の手は汚したくない」と考えたリン・ワインは、殺し屋を雇おうとインターネットで検索。すると「私たちは世界で唯一の殺し屋組織。あなたに代わって抱えている難しい問題を解決します」と謳うサイトを発見したのだった。

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■偽名でも電話番号は本物を…

そう高くないお金と引き換えに、どんな汚い仕事でもやってくれると知り、リン・ワインはさっそく組織にコンタクト。だがそれは、ミシガン州警察が設けた『Rent-A-Hitman』というおとりのウェブサイトだった。

それにまんまと引っ掛かり、元夫の殺害を依頼したリン・ワイン。最初はグイド・フェネリという偽名を使ったが、連絡のための電話番号ではうそをつくことができなかった。

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■嘱託殺人は重い罪

リン・ワインはその後、殺し屋を装ったおとり捜査官とカフェでと会うことに。そこで自宅の住所、勤務先の住所、勤務スケジュールなどを伝えると、5,000ドル(日本円で約57万円)を支払うと約束し、4%の頭金を支払った。

当然ながら犯行は現実のものとならず、元夫に害は及んでいない。しかし卑劣な嘱託殺人をたくらんだ罪は重いとして、リン・ワインは逮捕・起訴された。


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■過去数年間で数十人が逮捕

その裁判がいよいよスタートするにあたり、懲役に108カ月の上限を設けるという司法取引の提案に応じたリン・ワイン被告は、今月12日に有罪答弁を行った。

判決は2022年1月13日に言い渡される予定で、最大で懲役9年の実刑判決が下るのではないかとみられている。なお、過去数年間で数十人が『Rent-A-Hitman』を通じて殺人を依頼し、逮捕されているという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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