育児に関する新たな研究結果が話題 積極的に参加する父親は脳の構造が違っていた
子煩悩な父親とそうでない父親。先天的か後天的かはわからずとも、ある違いが明らからになった。
子供とより多くの時間を過ごす父親は、あまり関りを持たない父親と脳の構造が違っているという研究結果が発表され、話題を集めている。『Daily Mail UK』など海外メディアが報じている。
■父親の育児と視床下部
イギリス・エセックス大学の研究チームがこのほど発表した研究が、話題を集めている。実験により「子育てにより積極的に参加したいと感じ、子供との時間を楽しむ男性」は、そうでない男性と比べて『視床下部』が大きいということがわかったという。
視床下部とは、アーモンドくらいの大きさで脳の中枢部、脳下垂体の近くに位置している。ホルモンの放出、体温調整、自律機能・食欲・性的活動などの統御を行い、生命維持の中枢を担う。また、情愛行動や子育てにおいて重要な役割を果たしている器官だ。
■自身の信念も関係か
実験は50人の父親を対象に行われ、脳のスキャンとともに、「人のお世話に対する感じ方」や「子育てをどの程度楽しんでいるか」についてのアンケートも実施された。
結果、アンケートの両方の項目でより高得点を取得した人のほうが、視床下部の容積が大きいことがわかったという。また、「自分はより積極的に育児に関わる父親だ」と信じている父親の脳の方が、子供の脳とより同期することが明らかになったそうだ。