11歳男児が新型コロナ感染 重度の嗅覚障害で嘔吐をくり返し飲食困難に
大好物を出しても「異常に臭い」。食べることができなくなった男の子がいる。
新型コロナウイルスに感染し、「嗅覚異常に悩まされた」という人は少なくない。ある11歳の男の子も重度の嗅覚障害に苦しみ、飲食もできなくなってしまったことを、『Manchester Evening News』などイギリスのメディアが報じた。
■新型コロナに感染した男児
イギリスで暮らすマリス・カフィくん(11)が、9月20日に新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。
症状はなかったが、マリスくんはとりあえず10日間の自宅療養を開始。しかしほどなくして嗅覚障害が出現し、母親ドーンさんが好物を作って「食べて」と差し出しても「臭い、下水のよう」「ウンチみたいなニオイがする」と訴えるようになった。
「腐った卵のニオイがする」と言うマリスくんは、無理に食べようとしても吐くようになり、ドーンさんは困り果ててしまった。
■あらゆる匂いに吐き気
スーパーに行っても「臭い」、車が近くを通っても「臭い」。マリスくんは何にでも敏感に反応して吐き気を訴えるため、ドーンさんはとりあえず自宅での調理をやめるなど工夫した。
また、その後も嗅覚異常が続いたため病院に連れて行ったところ、医師は「刺激性異嗅症(パロスミア)です」と診断。薬を渡されたドーンさんは「これできっと元気になる」と期待したが、残念ながら変化はなかった。