雷雲で発生する奇妙な発光現象 撮影者は「宇宙はロマン」
「満月の明るさよりも明るい光を放射するので肉眼でも見ることができる」と撮影者は話す。
2021/11/12 17:30
落雷の際に、地上40~90キロ上空付近で発生する放電・発光現象は「スプライト」と名付けられている。1989年にアメリカアラスカ大学の研究者が発見し、命名。スプライトには妖精という意味があり、シェイクスピアの『真夏の夜の夢』に登場するいたずら好きな小妖精スプライト・パックからとったという。
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■一眼レフカメラで撮影
今回撮影に成功したのは、神奈川県平塚市博物館・天文担当学芸員の藤井大地さん。12日午前1時から同5時までの間に、多数のスプライトが出現。市内にある自宅から105ミリ望遠レンズ付き一眼レフカメラで、撮影に成功した。
■冬の北陸でよく発生
「冬の北陸では雪雲や雷雲が発生しやすく、スプライトが良く見られる。関東では北の空で時々見えることがある」と話す。また、「100分の1秒程度の瞬間的な発光ではあるが、満月の明るさよりも明るい光を放射するので肉眼でも見ることができる」と語った。