タバコを吸った子猿が転倒 「喫煙は健康に悪影響」キャンペーン動画が大炎上
タバコの健康被害を訴える動画とはいえ、動物を道具のように扱っていいわけがない。
中国のある動物園で、タバコが健康に及ぼす悪影響について呼びかけるキャンペーン動画が制作された。TikTokに投稿されたその動画が大炎上していることを、イギリスの『Mirror』や『Daily Mail』が報じた。
■子猿がタバコをくわえた動画
中国・河北省にある衡水野生動物園で撮影され、タバコの有害性を訴えるキャンペーン動画が、TikTokに投稿された。
登場するのは、まだ小さく、目がクリクリした1匹の子猿。だがショッキングなことに、火がついたタバコを口にくわえながら椅子に腰かけている。
■体調に異変か
動画に登場しているのは、「バンジン(Banjin)」という名前の赤ちゃん猿だった。タバコをくわえている最中に、煙が入る度に目をこすり、しばしばとまばたきをしていることがわかる。
横にいた女性がタバコを取り上げると、バンジンはブルブルと頭を振る。そしてめまいを起こしたのかバランス感覚を失い、座っていたイスの後ろに倒れたまま動けなくなってしまった。
■怯えた様子の子猿
その恐ろしい映像に、「喫煙が健康に悪影響だということを、あなたはまだ知らないのですか? これでもまだ喫煙をしますか?」というテロップが流れる。
バンジンはその後、女性に腕を引っ張られながら無理やり起こされ、ご褒美のおやつを与えられた。しかし、終始どこかビクビクと怯えている雰囲気だ。
この動画が公開されるや否や、動物愛好家や視聴者から相当数のクレームが舞い込む事態となり、現在、動画は削除されている。
■動物虐待の批判に園は…
動物園は「このタバコはただの小道具で、本当に喫煙していたのではないし、普段から吸っているわけでもない」などと釈明。だが、ユーザーのほとんどは「そんなわけがない。あの倒れ方は尋常じゃなかった」「その主張は信じられない」と否定している。
さらに「あんたたちは動物を愛情深く世話するのが仕事だろ」「中国西部ではいまだに動物が売買され、政府も財政のためにその残虐行為に目をつぶっている」「肺がん患者の肺写真を使うとか、もっと違う方法があっただろう」などと、動物虐待を批判する声はいまだやまない様子だ。
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(文/Sirabee 編集部・桜田 ルイ)