NY州弁護士会の学生論文準優勝者は三流卒で司法試験合格 小室圭さんとの違いは?
ロースクールのランキングや受賞歴以外で、何か大切なものが高く評価された試験なのでは…。
アメリカ・フォーダム大学ロースクール在籍中に、ニューヨーク州弁護士会「ビジネスロー部会」主催の学生向け論文コンテストに参加し、2020年度には優勝した小室圭さん。
そのとき2位となったジョゼフ・ロッセロさんは、ランキングでは三流と見なされているロースクールの新卒だが、このたびの司法試験には見事に合格していた。
学内の栄誉な賞に輝いて誰もが欲しがる奨学金を獲得し、学生論文コンテストで優勝した小室さんが不合格で、なぜジョゼフさんは合格したのだろうか。
■経歴が似ている2人
ジョゼフ・ロッセロ(Joseph Rossello)さんは、じつはここまでの経歴が小室圭さんとよく似ている。2014年から2018年まで通ったニューヨーク州立大学オネオンタ校では経営学を専攻し、卒業後にロースクールへ進み法務博士号を取得した。
その後は、2つの法律事務所で弁護士の秘書やパラリーガルとして働き、今年7月にニューヨーク州司法試験に初めて挑戦。10月28日には『LinkedIn』で合格証明書の写真を公開し、世話になった人々への感謝の気持ちを述べた。
■売り込みに徹した小室さん
経歴こそ似ている小室さんとジョゼフさんだが、ニューヨーク州弁護士会主催の学生論文大会に寄せた自己紹介の文章から、性格はまるで異なることを感じさせる。
小室さんは「東京の法律事務所と外国為替銀行に勤務経験があり、証券外務員の有資格者として外国籍の法人の融資と外国為替取引を担当し、財務分析を行っていました」と記している。
さらに「弁護士事務所『ローウェンスタイン・サンドラー(Lowenstein Sandler)』では起業、新興企業、投資家、ベンチャーキャピタルの資金調達、M&A、事業体の形成、および企業問題全般について相談に乗ります」とも続け、とにかく有能で、何でもできそうな印象をアピールしているのだ。
■インターン経験に大きな差
一方ジョゼフさんの自己紹介欄には、成績優秀、学部長表彰、奨学金獲得といったアピールもなく、仕事について簡単につづると「ゴルフやスノーボードが好きです」と添えている。
しかし『LinkedIn』を見れば、ジョゼフさんがさまざまな分野で多くのインターンを経験し、積極的に知識の幅や人脈を増やしてきたことがわかる。
ある弁護士事務所でプロフェッショナルなリサーチャーとしての資格を取得し、英国ロンドンの企業で貿易金融の実務を経験。さらに最高裁判所で司法インターンに挑み、退役軍人や兵士の心身の健康や人権問題に関わるクリニックでもインターン経験を積んだという。
■「三流校」でも合格率は7割
ジョゼフさんが学んだロースクールは、ニューヨーク州サフォーク郡アイスリップにあるトゥーロ・ロー・センター(Touro College Jacob D. Fuchsberg Law Center)だ。
USNWR(US News & World Report)による全米ロースクール・ランキングでは、専攻科にもよるが147~193位と下から25%内に位置し、しかし2020年度の州司法試験合格率は新卒で70.1%。勉強してきた学生はしっかりと結果を出している。
一方、合格率が89.39%にも上るフォーダム大学ロースクールでは、「返還不要のマーティン奨学金を得て司法試験に落ちた新卒は小室さんが初めてだ」として、やや騒がしくなっている模様だ。
■特別待遇の疑惑も晴れず…
入学時、「大学に眞子さんとの婚約を知らせたことはない」と主張している小室さん。
だが2018年7月5日、同校は早々と「日本のプリンセス・マコと2017年9月に婚約した、フィアンセのケイ・コムロ氏が入学。マーティン奨学金も獲得」と学内ニュースで伝えていた。
「婚約はあくまでも『内定』で、フィアンセという表現にはならない」と宮内庁があわててダメ出しをしたため、大学にそれを伝えたのは彼らではないだろう。
いったい誰がそれを大学に伝え、選考委員はどういう根拠でマーティン奨学金には小室さんが最適だと考えたのか。特別待遇の疑惑は晴れないままだ。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)