コロナ感染再拡大で教育現場も混乱? 昼食時の珍規則に保護者らの不満爆発
子供たちの命・健康を守りたい。学校としてもその一心で努力しているが、問題は複雑だ。
新型コロナウイルスの感染拡大が今も深刻なイギリスの学校で、児童・生徒や教職員の健康をいかに守るかが大きな課題となっている。そんな中、昼食時のルールをめぐり保護者らが学校に激怒。
それを受け学校が方針変更を決めたことを、『The Sun』などイギリスのメディアが報じた。
■弁当を残すようになった児童
イギリス・ノーフォークで暮らすクレイグ・フィッシャーさんは、小学校に通う息子がひどく腹をすかせたまま帰宅することに気づき心配になった。コロナ禍以降、息子の学校では校内で販売されるランチを買う児童のみ屋内で昼食をとることに。
弁当を持参する児童は「外で食べなさい」と指示されていたが、フィッシャーさんの息子は弁当にほとんど手をつけていなかったのだ。
「外は寒くて、ご飯を食べる気にもならない」という息子の話を聞き、ショックを受けたフィッシャーさん。「悪天候でない限り弁当は外で食べること」と厳しく指導していた学校に、他の保護者たちも腹を立てた。
■密を回避するため…
この小学校の校長によると、これは児童と教職員をコロナ感染から守るためにもうけた決まりだったのだという。というのも屋内のスペースは限られており、全員が集うと密になる。
外であれば屋根付きのスペースがあるため、弁当を持っている児童は外に移動させて飛沫感染を防ごうと考えたのだ。
それでも秋以降は気温もずいぶん低くなる。「外で食べて」と指導されていた児童たちの一部は、寒さのあまり食事をする気にもなれなかったようだ。