太田光が”ポスト田原総一朗”になれる理由 進化した深さとわかりやすさ
太田光の選挙特番での討論は、じつは評価できることを深く分析。ネット保守の偏った炎上。
爆笑問題・太田光が出演した『選挙の日 2021 太田光と問う!私たちのミライ』(TBS系)での炎上が注目を集めている。
『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)や、7日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)でも話題となった。単なる炎上と扱われがちだが、真正面から評価してみたい。
■太田光と政治家の倫理
太田は選挙特番でMCを務め、話題を呼んだ。自身のラジオや『サンジャポ』でも選挙特番での炎上を扱った。妻である光代社長にも怒られたのは、態度や言葉遣いの悪さだった。国民の代表たる政治家をリスペクトするのは大切なことだろう。
しかし一方で、社会科学の泰斗であるマックス・ヴェーバーも、「政治家は責任倫理が問われる」としており、政治家は議論に応えることが求められる。
■太田とピケティ氏
実際に、太田の政治家への質問は、一定の体系的な主張を背景にした質問であり、ジャーナリストにありがちなとにかく批判するスタイルとは一線を画するだろう。岸田文雄首相への質問では、太田は今の時代の成長とは何かを尋ねた。
この知識は、一世を風靡(ふうび)した経済学者であるトマ・ピケティの『21世紀の資本』でも、1970年から2010年までの1人当たりの成長率が、アメリカもヨーロッパも日本も等しく1.5~2%に収まると示されている。
結局、各国の成長の帳尻はあってしまい、現在の日本が戦後のような成長をするのは難しい。