父親に橋から突き落とされ12歳少年が死亡 巧みな説明に警察も転落事故と勘違い

別居中の妻には再婚したい相手がおり、子供たちも彼を父親のように慕っていると知り…。

2021/11/07 06:00

飛び降り

円満な家庭生活を営むことに失敗した男が、12歳のわが子を殺害して逮捕された。だがその事件は、当初は事故として処理されるところだった。近隣住民も警察もなぜだまされたのか。

現代ならではの理由を、『The Indian Express』『Times Now News』などが報じている。


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■遺体に寄り添う嘆きの父親

インド・グジャラート州の港湾都市スーラトで10月31日、ナンプラ地区を流れるタプティ川から、ザキル・シャイクくんという12歳の少年の遺体がレスキュー隊により引き揚げられた。溺死の状態だった。

現場に一緒に出かけていた父親のサイード・シャイク容疑者(31)は、変わり果てた息子の遺体に寄り添い、深くうちひしがれている様子だったという。

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■パニック状態で助けを求める

「息子がタプティ川に転落した」とパニック状態で近所の人に助けを求めていた父親のサイード容疑者。

ランダー警察は、「マッカイ橋からの自撮りに夢中になっていた息子が、バランスを崩して足を踏み外した」という父親の説明を鵜呑みにし、転落による事故死として処理するところだった。

ところが、それにザキルくんの母親であるヒナさんが異議を唱えた。彼女は子供たちを連れてマハラシュトラ州の実家に戻っており、サイード容疑者とは別居中だった。

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■「事件の可能性が」と妻

ヒナさんは警察に、夫と離婚について揉めている最中だと説明し、「粗暴な性格ゆえ、夫が息子を殺した可能性がある。事件として疑ってみてほしい」と訴えた。

ランダー署は捜査を続け、その結果、ザキルくんは父親により橋から突き落とされたと判断。今月3日、サイード容疑者はザキルくんを殺害した容疑で逮捕された。


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■「妻と復縁したかったのに…」

犯行を認めたサイード容疑者は動機について、妻ヒナさんとの別居生活について挙げた。ある日、わざわざ妻の実家に出向いて復縁を迫ったものの、拒否されていたというのだ。

「再婚したい相手がいて、子供たちも父親のように慕っていると妻に言われて腹が立った。ザキルを連れ出し、その男に対する気持ちを聞いたら『好きだよ』と言われ、カッとなって川に突き落としてしまった」と話しているという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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