自殺ほう助クリニックで高齢女性が安楽死 最期は友人らに「ありがとう」
長いあいだ苦しんだ女性が、スイスへ。望んでいたとおり、穏やかな臨終を迎えた。
■煩雑だった手続き
女性はクリニックにこれまでの病歴を伝え、自殺ほう助を強く望む理由も詳しく説明した。さらには「重大な決断を下せる精神状態にある」ということも、医師に証明する必要があったという。
スイスに渡った女性は医師2名の診察を受け、承認されたあとようやく自殺ほう助クリニックへ。到着後は、自らの死亡証明書にサインするといった手続きも済ませたそうだ。
■友人らに囲まれ旅立ち
死を迎える女性を抱きしめ寄り添ったのは、親しくしていた友人たちだった。女性は仲間たちとシャンパンを飲み、タバコを吸い、大好きな曲を聴いて、心穏やかなひと時を過ごしたという。
その後に「みなさん、どうもありがとう」「感謝します」とお礼を述べてから点滴を打ち、ほどなくして息を引き取った。
自殺ほう助クリニックでの安楽死については反対する人も多いが、世の中には想像を絶する苦痛に耐えながら生きている人もいる。家族に「もう殺してほしい」と依頼する悲惨なケースも後を絶たず、安楽死についてはさらなる議論・検討が望まれている。
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(文/Sirabee 編集部・マローン 小原)