自殺ほう助クリニックで高齢女性が安楽死 最期は友人らに「ありがとう」
長いあいだ苦しんだ女性が、スイスへ。望んでいたとおり、穏やかな臨終を迎えた。
大好きなシャンパンを飲み、お気に入りの歌を聴いてリラックスした女性。その後に自殺ほう助クリニックで穏やかな死を迎えたことを、『The Daily Star』など海外のメディアが伝えた。
体調不良に苦しんでいた女性はさらなる悪化を確信し、「今のうちに…」と考えていたという。
■安楽死を望んだ女性
イギリスで暮らしていた女性(76)は長いあいだ体調不良に悩み、「このような状態で生き続けることは耐え難い」「体調がさらに悪化する前に死にたい」と考えることが多くなった。
そして2017年には、スイスにある自殺ほう助クリニックでの安楽死を望むようになり、2019年には「ぜひそちらで…」と申し込みを済ませたという。
■女性の体調はひどく…
子供もいるこの女性は脳内出血を経験し、てんかんや重度の関節炎などにも苦しんでいた。
それでもまわりの人たちからは「元気そうに見える」と言われることが多く、「ちょっと足をひきずっているだけ」と思われることもあった。女性が感じていた実際の痛みや苦しみは、他人には理解できなかったのだ。
そういう暮らしに耐えられなくなった女性は、クリニックに事情を伝えたが、手続きは簡単ではなかった。