NMB48・渋谷凪咲への評価はどれほど本物なのか　大喜利力とトーク力の秘密

関連記事:かまいたち山内、NMB48・渋谷凪咲に「女として見てくる唯一の芸人」とバレる

■ボケるタレントの難しさ

ただ、積極的にボケていくスタイルは、芸人の肩書がないとなかなか難しいものだ。芸人の肩書がなく、積極的に真正面からボケていっても、よほどの実力がなければ、飽きられてしまう。

芸人の肩書がなければ、視聴者に対して安定感や安心感を与えられないものだ。熱心なファンも育ちにくい。

よって、以上の活躍からすれば、一過性のよくあるタレントが妥当な評価だと思われる。しかし、渋谷は、最近放送された『上田晋也 VS 人気芸人トーク検定』（フジテレビ系）で、芸人のスキルを上回る程の活躍を示した。

関連記事:ダイアン津田、渋谷凪咲からのお願いに猛ツッコミ　「甘やかしている」

■トークでも大活躍

これは、上田がMCでの芸人トーク番組。上田がMCなので、芸人同士で盛り上げ合う傾向は小さい。よって、非常にハードルが高く、芸人の実力が試されるトーク番組だった。

改まってトークをし、笑いをとるのは非常に難しく、無理に面白い表現を使ったり、エピソードを盛ったりしがち。そうした中、見届人の渋谷も、無理がなく確実に、強めの笑いどころを入れたトークを披露していた。

野球でいえば、確実に球にバットを当てつつも、なおかつ基本的に常にしっかりと大振りという、近年の芸人ではなかなかできない稀有な活躍といえるだろう。