「10代はマックで必死に働いた」と語る人気ボクサー 現代の少年少女への願いは…
インタビューで、オコリー選手は「スポーツでも何でもいいから、子供たちには打ち込める何かが必要」と話した。
忙しいなか、常にテキパキとした動きを見せるマクドナルドの従業員たち。そのアルバイト経験を持つ若者を高く評価する人や企業は多く、仕事のやりがいを感じるきっかけにもなっているという。
また、ときには世界を舞台に活躍する有名人が「自分もかつてバイトしていた」と誇らしげに話し、従業員たちを歓喜させることも。イギリスでは少年たちの憧れの的であるプロボクサーがそう告白し、話題になっている。
■「かつて僕も働いていた」
このたび、イギリスのプロボクサーでWBO世界ジュニアヘビー級(クルーザー級)王者のローレンス・オコリー選手(28)が、同国のメディア『LADbible』のインタビューで、「自分もかつてマクドナルドでアルバイトしていた。みんなの仲間だよ」と告白した。
オコリー選手は、今年3月の対クシシュトフ・グウォヴァツキ戦、9月25日の対ディラン・プラソビッチ戦で勝利し、今や世界の少年ボクサーたちの憧れの的となっている。
■「打ち込める何かを見つけて」
インタビューで、ロンドンでも特に治安の悪いストーク・ニューイントンという町で育ったと語ったオコリー選手。
10代はマクドナルドのアルバイトに明け暮れていたという縁もあって、イギリスとアイルランドのマクドナルドが企業の使命として掲げている「Change」キャンペーンに、積極的に協力していく予定だという。
「子供たちには打ち込める何かが必要。スポーツでも何でもどこかのクラブに参加し、ポジティブな気持ちで取り組んでみてほしいんだ」とも語り、貧しい少年少女が希望と夢を見つけ、人生のチャンスをつかむ手伝いをしていきたいそうだ。
■少年少女により良い未来を…
コミュニティの質を高めることを目標にする「Change」プロジェクト。カテゴリーは多岐にわたるが、オコリー選手がかかわるのは、11〜18歳の少年少女の未来をより良いものすることを目標とした募金活動になるようだ。
そこでは教育、訓練、雇用を支援するほか、サッカーファンが多いこともあり、数百のコミュニティに無料のサッカー教室500万時間分を提供し、イギリス全土の子供たちがサッカーを体験する。これが2022年までの目標だという。
■休憩時間に五輪を見て興奮
オコリー選手がボクシングを始めたきっかけは、2012年にマクドナルドの休憩室のテレビで、ロンドン五輪のボクシングの試合を観たこと。
当時アマチュアだったイギリスの人気ボクサーであるアンソニー・ジョシュア選手(元WBAスーパー・IBF・WBO世界ヘビー級統一王者)のパンチに、すっかり魅了されてしまったそうだ。
そのジョシュア選手は、今ではオコリー選手の良きメンターだ。指導によく耳を傾け、それを覚えながら一人前になっていったマクドナルド勤務時代の素直な心、姿勢が、そのまま活かされているオコリー選手をかわいがる先輩ボクサーは多いという。
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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ)