山口紗弥加、連ドラ初主演 人気漫画『シジュウカラ』ドラマ化が決定
人気漫画『シジュウカラ』のドラマ化が決定。主演・山口紗弥加×監督・大九明子氏の豪華タッグでテレビ東京の1月クールに放送予定。
■リアルな痛みを伴う社会派の作品
ドラマ化決定に際し、主演の山口、大九監督、制作陣と原作者の坂井氏からコメントが寄せられた。
−『シジュウカラ』テレビドラマ化のオファーを受けた時の感想は?
山口:「不倫×サスペンス」と聞き、まずはタイトルの『シジュウカラ』を漢字と平仮名に変換しました。「四十からの不倫は、サスペンス」。いただいたお話を有難いなと思いながら、一方で、血に塗れたドロドロの愛憎劇を想像し後退りする自分がいたのも事実です(笑)。
−原作を読んだ感想は?
山口:予想に反し、妙にリアルな痛みを伴う社会派の作品でした。私には夫も子供もいません。なのに前のめりになってしまうのは、同年代ということと、30代最後に訪れた連続ドラマ初主演の奇跡が主人公に重なるからかもしれません。
“18歳差の恋”は私には現実味がありませんが、漫画の世界の御伽話では終わらせない説得力も感じています。
■私自身のリアリティで演じたい
−自身の役を演じるにあたっての思い、意気込みは?
山口:私が演じる綿貫忍は、その名の通り言葉を飲み込み耐え忍び、年齢的に少しずついろんなことを諦めながらも、毎日を懸命に、穏やかに過ごそうとする女性です。
若くはなくとも気力・体力ともに充実した40代で不意に訪れた”人生のセカンドチャンス”に戸惑い、喜び、悩みながら、結局は現実的な選択をしてしまう主人公には共感する部分が多くあります。
だからこそ、原作キャラクターを追いすぎず、私自身のリアリティで演じたい。そう思っています。
−視聴者のみなさんへメッセージを。
山口:「ある属性からの、自立」。私はこの作品をこのように捉えています。もしかしたら、描かれることの大半が拒絶されるかもしれません。
それでも挑戦したいと思うのは、この作品が、どこかの誰かの“突破口”になればと願うから。そしてそれは、私自身かもしれないからです。この作品が、ひとりでも多くの方に届きますように…願いを込めて演じます。