小学1年男児が学校にナイフを持ち込み級友の顔を切りつけ 米国の小学校で傷害事件

警察は、法的措置ではなく、専門の教育プログラムによる正しい指導での矯正がふさわしいとしている。

2021/10/24 05:00

子供・ナイフ

アメリカのある小学校で、1年生の児童が学校にナイフを持ち込み、級友に切りつけるという事件が起きた。『WWBT/NBC12 News』『WDBJ/CBS7 News』などが報じ、話題は全米に拡散している。


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■休み時間に外で遊ぶなか…

事件が起きたのは、バージニア州ピーターズバーグ市のウォルナットヒル小学校で19日のこと。ナイフを学校に持ち込んでいた1年生の男子児童(6)が、それを取り出して級友の顔を切りつけ負傷させた。

被害にあった児童は病院へと運ばれた。耳たぶや頬から出血していたが、命に別状はないという。

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■凶器はポケットナイフ

学校はただちに両児童の保護者を呼び、ピーターズバーグ市の教育委員会や警察も交えての調査を開始。20日には、加害者・被害者ともに男子で6歳とだけ示し、すべての保護者に事実を報告した。

使用されたのは折り畳み式のポケットナイフで、現場は屋外。休み時間のため、教師らの目が行き届いていない状況だったいう。

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■保護者の反応は…

通報を受けて警察が現場に急行し、凶器となったナイフを押収しようとしたところ、加害者の児童は「もう捨てた」と話したという。

同校に子供を通わせている保護者らがメディアの取材に応じているが、「教師がそばにいない休み時間を選び、ナイフも捨てるとは犯罪の自覚がある証拠」「6歳児のけんかに凶器が飛び出すのは、テレビや暴力的なゲームなど世の中の影響」などと語り、怒り、不安、恐怖、嘆きの感情をあらわにしている。


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■法的措置は検討せず

教育委員会や学校は児童・生徒による銃器、危険物、武器などを持ち込みや使用を禁じ、違反があった場合は退学処分も辞さないとしてきた。また、他の児童や保護者が怯えていることを考慮し、加害者児童については何らかのお咎めがあるものと予想される。

一方、ピーターズバーグ警察は「まだ少年は幼く、専門の教育プログラムで矯正し、正しい方向に導くことがふさわしいため、法的措置などは検討していない」と発表。

このたびの事件で将来、大学進学や就職がうまく行かなくなるといった状況は避けるべきだと考えているという。

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(文/Sirabee 編集部・浅野 ナオミ

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