加賀まりこ、パートナーの息子が自閉症と明かす 「出会ったら微笑んで」

映画『梅切らぬバカ』イベントに、主演の加賀まりこが登場。作品、そして自閉症を抱えるパートナーの息子や障害について思いを語った。

加賀まりこ

21日、東京・渋谷のユーロライブにて映画『梅切らぬバカ』トークイベントが開かれ、主演の加賀まりこが登壇。同作の見どころや作品のテーマである障害、そしてパートナーの息子について語った。


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■プライベートでも…

『梅切らぬバカ』キービジュアル

映画『梅切らぬバカ』(配給:ハピネットファントム・スタジオ)は、母親と自閉症を抱える息子が、社会の中で生きていく様を温かく誠実に描く人間ドラマ。加賀が母・山田珠子役を、“ちゅうさん”の愛称で呼ばれる自閉症の息子・忠男役をドランクドラゴン・塚地武雅が演じる。

加賀は、作中のエプロンや割烹着の似合う珠子とはかなり印象の違う黒い華やかな衣装で登場。

加賀まりこ

劇中で自閉症の息子を慈しみ、そして未来を案ずる優しい母親を演じている加賀だが、プライベートでも「(18年間事実婚を続ける)パートナーの息子が、自閉症」だという。

「私、自閉症の息子が近くにいるもんですから、そんなに違う日常でもなかったので。多分やれるかもしれないなって。映画の中で淡々と日常があるわけですから、その中で母として生きていられればいいなって思いで引き受けました」と、オファーを引き受けた気持ちを振り返る。

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■視線が気になる…

パートナーの息子とは、散歩に行ったり、ご飯を食べに行ったりして接しているそうだが、「その子が急に大きな声を出したりすると、散歩している時にすれ違う人たちがちょっと引きつった…引いた感じでこっちをご覧になる。その視線が冷たいなっていうのは感じていました」と明かす加賀。

加賀まりこ

そして「この映画を見て、ちゅうさんを好きになってくれたらいいなっていうのはずっと…。心のなかで念じるのが私の役作りでした。本当にそれだけ。ちゅうさんみたいな人に出会ったら、皆さん微笑んでねっていうのが願いですね」とうっすら目に涙を浮かべて語る。

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