男性用避妊具「超音波睾丸風呂」が誕生 ジェームズ・ダイソン賞ファイナリストに

使用法は、温めた超音波風呂に睾丸を数分間うずめるだけ。なんと2~3ヶ月ごとの使用でいいそうだ。

2021/10/19 15:00

股間

すぐれた発明品に贈られる「ジェームズ・ダイソン賞(James Dyson Award)」。13日、本年度の世界の優秀作品20点が決まり、ドイツのデザインエンジニアが発明した男性用の避妊具「超音波睾丸風呂」もその中に選ばれた。

『Daily Star』『NEW YORK POST』など、英米のメディアが続々と紹介している。


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■超ミニサイズの超音波風呂

ミュンヘン工科大学の商業デザイン学科を卒業し、ドイツの新進の発明家となったレベッカ・ワイス(Rebecca Weiss)さんにより、新たな男性用避妊具が誕生した。『COSO』という名称で、手のひらに乗る超ミニサイズのバスタブだ。

「男性における避妊は、コンドームとパイプカット(精管切除術)しかありません。男女とも使用上の苦痛がない、使いやすいタイプの避妊の方法を模索しました」とワイスさんは語っている。

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■「精子無力症」の状態にする

精液の中で精子が動き回る数値を精子の運動率といい、それが低い「精子無力症」では卵子が受精しにくくなる。COSOは、睾丸を温めることで、精子の運動率をかなり下げることが動物実験で確認されたという。

このたびの受賞で商品化も期待されるが、人体への安全性を確認するいくつかの試験を経る必要があり、医師の指導も必要になるという。

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■使用方法は簡単

COSOは定められたラインまで水を入れ、適温まで加熱したら睾丸を数分間うずめるだけだ。2~3ヶ月ごとに使用すればよく、性行為の度に使う必要はない。

ただし、覚えておくべきことが2つある。初回の使用後、効果が生じるまでには2週間かかること。そして、効果が最大6ヶ月間持続するため、子作りを考えるようになったとき、やや「復活」に時間がかかることだという。


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■ダイソン創業者が賞を設立

ジェームズ・ダイソン賞は、サイクロン式掃除機の発明者で、ダイソン社の創業者としても有名なイギリスのサー・ジェームズ・ダイソン氏により設立された。

斬新な工業製品を生み出す次世代のデザインエンジニアたちを育て、支援することが目的であるため、対象は若手のみ。国際最優秀賞に輝くと、3万英ポンド(日本円にして約470万円)の賞金が与えられるという。

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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ

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