令和の転売防止、まさかの昭和に回帰か… シンプル且つ強力で「素晴らしい」の声
ノジマがPS5の転売防止策として、新たな試みをスタート。その驚きの内容に、称賛の声が寄せられているのだ。
新商品や限定商品の発売がアナウンスされると、期待や希望よりも「転売ヤーによる買い占め」に対する不安の気持ちの方が強く湧き上がってくるという人は、決して少なくないだろう。
現在、消費者の間では家電量販店「ノジマ」が新たに実施した「転売対策」が大きな話題となっていることをご存知だろうか。
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■尖った転売対策に反響
まず注目したいのが、ツイッターユーザー・かーくんさんが6日に投稿した一件のツイート。
「ノジマの転売防止策がすごい」という書き出しから始まる同ツイートにはノジマ店舗内で撮影したと思しき写真が添えられており、こちらはには大人気ゲームハード『プレイステーション5』(以下、PS5)の箱に貼られた「注意書き」が確認できる。
注意書きには「PlayStation5転売防止のためご購入時、外箱上部と内側にお名前(フルネーム)を記入して頂きます」「会計時に内部のデュアルセンスコントローラーの包装袋を開封・破棄させて頂きます」と、購入に当たっての条件が記されていた。
文末には「承知頂ける方のみご購入頂けます」「転売防止にご協力お願い致します」と、件の取り組みを実施するに当たっての目的が確認できる。
■賛否両論だが「諸悪の根源」は…
ツイート本文には「昔あった、ファミコンの借りパク防止策を彷彿とさせる…」とも書かれていた通り、一周回ってシンプル極まりない転売防止策。
しかし、こうした商品は包装袋やパッケージが破損していたり、箱部分に何らかの書き込みがあれば(遊ぶには何ら支障はないが)転売時の価格が大きく暴落するため、転売対策としては大きな効果が見込まれる。
件のツイートは投稿からわずか数日で8,000件以上ものRTを記録しており、他のユーザーからは「神対応すぎて好き」「転売撲滅運動として、非常に素晴らしいと思います」「こういう転売対策、どんどん取り入れてほしいです」など、反響の声が多数寄せられている。
一方で「次世代機が出た後で売れないのは困るな…」「個人的には箱も綺麗な状態でとっておきたい派なので…」といった具合に疑問の声も少なからず上がっているが、「店側にここまでさせる転売ヤーが悪い」「本当に転売ヤーは害悪でしかないな…」など、「そもそも悪いのは転売を行う人物」という共通認識を再喚起するユーザーの姿も見られた。
果たして、ノジマはどのような経緯を経て、こちらの取り組みを実施するに至ったのだろうか。今回、ノジマを展開する「株式会社ノジマ」担当者に詳しい話を尋ねたところ、同社やメーカーがいかに「転売行為」に悩まされてきたか、その実態が明らかになったのだ。