モーターボートのGPS故障で海を29日間漂流した2人 自力で食糧・水分を確保し生還
2人の命を救ったのは、緊急事態下での冷静で適切な対応だった。
2021/10/16 13:30
モーターボートのGPSが故障し海を漂流した2人が、オレンジと海に浮遊するココナッツ、雨水で29日間を生き延びた。イギリスの『The Sun』が報じている。
■GPSの故障で海で迷子に
9月3日、小型のモーターボートで、ソロモン諸島領トレジャリー諸島のモノ島を出発したリバエ・ナンジカナさんとジュニア・コロニさんは、ニュージョージア島まで124マイル(約200キロメートル)南下する予定だった。
しかし出発後にGPSが作動しなくなり、その後に大雨と強風がモーターボートを襲った。そのまま2人は海を漂流し行方不明となっていたが、北西に283マイル(約450キロメートル)ほど漂った29日後に、パプアニューギニアの海岸で漁師に救助された。
■冷静な対応が命を救った
ナンジカナさんはイギリスの新聞『The Guardian』に、「以前にもこのような旅をしたことがあるので、大丈夫なはずでした」「(GPSが壊れて)どこに向かっているのかわからなかったので、燃料を節約するためにエンジンを止めて待つことにしました」と語っている。
2人は海の知識や経験が豊富だったため、過酷な状況下でも適切な対応を取ることができた。旅のために用意していたオレンジや海に浮かんでいたココナッツを食べ、雨水を帆布にためて喉を潤したという。