10月13日は「ノーブラ・デー」 女性が乳がんを強く意識するよう啓蒙
10月は「乳がん早期発見ピンクリボン月間」でもある。自身のバストをしっかりと観察してほしい。
7月9日と並び、10月13日を「ノーブラ・デー」としている国は多い。男性においては、揺れるバストや胸ポチが期待できるワクワクな1日となるようだが、女性においてはまた別の特別な意味も。
イギリスの『The Sun』などが、「どうか有意義な1日にして」と報じている。
■乳がんを意識する日に
13日、海外のSNSは何十万もの「今日は私もノーブラよ」「私のバストは今日1日、自由な感覚を楽しんだわ」といった胸ポチ写真の投稿であふれる。
ノーブラになると自身のバストの感覚がよりはっきりするが、「ノーブラ・デー」の趣旨は男性の目を喜ばせることではない。女性たちが乳がんという病気を強く意識し、それと闘う患者にエールを送り、病を克服したがんサバイバーをたたえる1日にすることだそうだ。
■10月は乳がん早期発見強化月間
カナダの形成外科医であるミッチェル・ブラウン博士が、カナダ・トロントのウィメンズ・カレッジ病院とトロント総合病院で、がんで乳房を失った女性に「乳房再建術」という道があることを広めたのが10月13日。
最初は『BRADay(Breast Reconstruction Awareness Day)』と呼ばれていた。
また、ピンクリボン運動は10月を「乳がん早期発見ピンクリボン月間」と定めている。こうしたことから、かつて7月9日を「ノーブラ・デー」としていた国も、10月に移すことが進んでいるという。
■ぜひ自己触診を
世界的に有名なピンクリボン運動。これは、早期に乳がんを発見・診断・治療をすることの重要性を伝えるために、アメリカで始まった啓蒙活動だ。
『J.POSH 日本乳がんピンクリボン運動』では、乳がん検診に併せ、月経が終わった4~5日目(閉経後は月に1度)の自己触診を強く奨励。
乳房や脇の下のしこりや腫れ、不自然なシワやへこみといった皮膚の変化、赤くただれるなどの炎症、乳首の陥没や発疹、乳頭からの血液や異常な分泌物などに注意するよう呼び掛けている。
■乳がん検診について
早期の乳がん発見に有用とされるマンモグラフィー検診は、透明の圧迫板で乳房をはさみ、薄く伸ばして撮影する乳房専用のレントゲン検査。痛みを伴うことが難点だといわれてきた。
ただし、日本人には高濃度乳房(デンスブレスト)の女性が多く、正常の乳腺組織の中からがんだけを発見することが難しいとのこと。そのため、マンモグラフィー検診を1,000人が受けると、50~100人ほどが「要精密検査」となり、その後に乳がんの診断が下るのは3人程度だそうだ。
■40歳未満はマンモよりも…
乳腺が発達している40歳未満へのマンモグラフィー検診の有効性は、じつは認められていない。20~30歳代の女性に対し、近年では乳腺を白く、がんを黒く映し出す超音波(エコー)での検査が奨励されている。
また、「無痛MRI乳がん検診/ドゥイブス・サーチ」を導入する医療機関もますます増えているため、そちらを調べてみるのもよさそうだ。
この「ノーブラ・デー」そして「乳がん早期発見ピンクリボン月間」に、今一度、自身のバストをしっかりと意識してみてはいかがだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)