帝王切開で出産し「人食いバクテリア」に侵された母親 死の淵をさまようも再起中
出産後に傷跡から「肉が腐った臭い」が漂ってきたため、何かがおかしいと気づいたという。
■「赤ちゃんと最後の写真を…」
サラさんはあわただしく手術室へと搬送され、その時のことを「私を生かそうとしてくれているのか、苦しむことなく逝けるようにしたいのかわからなかった」と振り返る。
そして「赤ちゃんをお母さんの横に置いて写真を撮ってあげて。無事に戻れないと思うから」とパートナーが言われているのを、耳にしていたという。
手術にはアムステルダムからも医師が駆けつけ、腐った肉の塊を3つも摘出。合計10週間、14回の手術を乗り越えたサラさんは一命を取り留めた。
■完全復活を目指して
長く寝たきりの入院生活を送ったせいで、歩行に障害が出ているサラさん。ヘルニアも併発し、5分以上立っていると痛みで気分が悪くなり、活動に制限が出ているという。
コロナ禍の中、命にかかわる手術ではないため、ヘルニアの手術日程すら組むことができていない現状。サラさんは6人の子供たちとの生活を支えるため、スクーターを買う資金をクラウドファンディングサイトで募っているそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)