「腹には俺の子がいるのに」 逃げた彼女とその新恋人を殺害した男に終身刑
車の助手席に意図的にプロパンガス4缶を積み、ターゲットに激突。被告は自爆を望んでいたという。
妊娠した恋人に、愛情やいたわりを見せることがなかった男。やがて恋人は男の元を去り、別の男性と恋仲になった。それを知って逆上した男は車に乗り、二人の自宅に猛スピードで突っ込んだのだった。
恐ろしい事件とその裁判の話題を、『Mail Online』『NEW YORK POST』など英米のメディアが報じている。
■猛スピードで激突
事件はアメリカ・テキサス州スミス郡のリンデールという町で2020年12月9日に起きた。デヴィッド・ジョシュア・リードという41歳の男が運転するピックアップトラックが、猛スピードで1台のキャンピングカーに激突。
そこで暮らしていたリードの元恋人シェルビー・ドゥアートさん(23)、そして彼女が新しく交際するようになったティモシー・ネルソンさん(43)を死なせた。
■「あなたと一緒の子育てはいや」
リード被告は、逮捕後の取り調べのなかで殺意と事件の計画性について認め、「腹には俺の子がいるのにシェルビーは俺を捨てて、別の男とくっついた。電話をしたら『あなたとともに子育てをするのはイヤ』と言われ、カッとなった」などと話していた。
「俺の子とお前とは地獄で再会しよう」という、何とも呪わしいメッセージをシェルビーさんの携帯電話に残していたことも確認されている。
■助手席にはプロパンガス4缶
キャンピングカーに突っ込んだピックアップトラックの助手席には、意図的にプロパンガス4缶が積まれていた。だが、事故の衝撃でそれらが爆発することはなかった。
「事故で爆発を起こし、自分も地獄に行くつもりだった」と話しているリード被告。シェルビーさんが、そんな被告の凶暴な性格に以前から怯えていたこともわかっている。
■犠牲者の兄は法廷で絶叫
今月1日、司法取引に応じたリード被告は有罪答弁を済ませ、4日には裁判が開かれた。2件の殺人罪に問われていた被告には、そこで終身刑が言い渡されている。
その判決に不服を唱えたのは、シェルビーさんの兄ジョゼフ・アイゼンハワーさん。「デヴィッドのしたことに司法取引は値しない。刑の減免など必要ない。死刑がふさわしい」などと大声で叫び、法廷に緊張が走ったという。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)