「コロナワクチンで毒を盛った」と信じ込み… 薬剤師の兄夫婦らを3人を弟が殺害
新型コロナウイルスワクチンの陰謀論を信じた男が、兄に激高。殺害するという事件が起きた。
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なアメリカだが、今もなおワクチンに関する正しくない噂を信じている人たちがいる。ある男は薬剤師の兄を恨むようになり、その妻らも次々と殺害してしまったことを、『CBS News』などアメリカのメディアが伝えた。
■ワクチン陰謀論を信じた男
アメリカ・メリーランド州で暮らす男(46)は、薬剤師として働く兄(58)に猛烈に腹を立てていた。「兄貴は新型コロナワクチンを用いて人々に毒を盛っている」と思い込み、「あいつは何かを知っているに違いない」などと繰り返し話していたという。
母親に対しても「兄貴と対決する」と口走っていたことから、母親は警察に電話をかけ相談するほど思いつめていた。
■ついに起きた殺人事件
男の母親にはレベッカ・レイノルズさん(83)という友人がいたが、そちらの遺体が発見されたことから警察が捜査を開始。その後ほどなくして、男の兄夫婦の遺体も自宅で見つかった。その近くには、男が盗んだとみられるレイノルズさんの車があったという。
レイノルズさん、兄、そしてその妻の計3名を殺害した男は、兄の車を盗み逃走を試みたが、1日にウエストバージニア州で発見され、身柄を確保された。