結婚77年の記念日にホスピススタッフがプレゼント 97歳患者が人生初の花嫁姿
結婚記念日に、花嫁姿を披露した高齢の妻。正装しバッチリ決めた夫が、そっと妻に寄り添った。
愛する男性と結婚したものの、ウエディングドレスを着るチャンスに恵まれなかった女性。そのまま長い年月が流れ女性は老い、ホスピスで最後の日々を過ごしている。しかしその女性がようやくドレスを着る夢を叶えたことを、『People』などアメリカのメディアが伝えた。
■結婚記念日を迎えた女性
アメリカ・アイオワ州のホスピスで穏やかな日々を過ごしているフランキー・キングさん(97)が結婚したのは、今から77年前の1944年9月のこと。しかし当時フランキーさんにはウエディングドレスがなく、最愛の夫にも花嫁姿を披露することができなかったという。
夫妻の結婚記念日を前にそれを知ったホスピスのスタッフは話し合い、フランキーさんにステキなドレスを用意してお祝いすることにした。
■夫とケーキ入刀も
9月24日、高齢で力の出ないフランキーさんは、娘のスーさんに手伝ってもらいウエディングドレスに着替えた。その後、空軍の制服を着て待っていた夫に美しい姿を披露したフランキーさん。
ふたりは新婚カップルのように唇を重ね、「77」というキャンドルを立てたケーキに入刀した。
この日ふたりの写真撮影を担当した職員は、「美しいカップルの姿、そしてイベントの準備を頑張ったスタッフの思いに感動しました」「涙をこらえるのが本当に大変でした」と語った。