「接種しておけばよかった」 ワクチン陰謀論を信じた女性が新型コロナ感染死
「人生最大の過ちを犯してしまった」と悔やんだ女性だが、すでに手遅れだった。
かわいい子供たちと幸せに暮らしていた女性が、科学的根拠のない噂に惑わされてしまった。その結果、女性は新型コロナウイルスに感染し重症化。24歳の若さで死亡したことを、『Metro』などイギリスのメディアが伝えている。
■優しく愛情深かった女性
イギリスで暮らしていた3児の母アビー・ギブスさん(24)は、とても慈悲深く優しい性格だった。クリスマスの時期になると貧困家庭の子供たちを心配し、「楽しく過ごせますように」という願いを込めて、ギフトを用意して贈るほど親切だったという。
そんな中、新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大。続いてワクチン接種が始まったため、アビーさんは母親と同じ日に受ける予定を立てたが、科学的根拠のない「ワクチン陰謀論」を知ってからは「接種はちょっと…」と嫌がるようになった。
■「接種しない」と決意
「コロナはただの風邪」「単なるでっち上げ」「ワクチンは危険なだけ」といった噂がSNSなどに出回り、多くの人がそれを「科学的に正しい情報だ」と信じた。アビーさんも「ワクチンは健康を害する」と考えるようになり、最終的には「接種しない」と決意した。
しかしその後アビーさんは体調をひどく崩し、検査の結果、新型コロナウイルスに感染していることが明らかになった。入院が決まった日、アビーさんは家族に「ワクチンを接種しておけばよかった」「(接種を拒否したのは)人生で最大の過ちだった」と話したという。