結婚後にバイセクシャルを自覚した女性 夫・恋人と3人で幸せな生活を営み中
性の多様性にまだ寛容とは言えない日本。世界では、さまざまなライフスタイルを認める必要性が叫ばれている。
ドイツに住むある夫婦の、ちょっと新しい愛の形が話題となっている。イギリスの『Mirror』や『Metro』などの海外メディアが報じた。
■女性客に特別な感情を…
ドイツのハンブルグに住むフィットネスインストラクターのサスキア・ミカルキさん(28)は、マーティンさんという男性と2016年に結婚した。
4年間をともに過ごすも、2019年のある日にサスキアさんは勤めていたジムの女性客で、レズビアンだというルイさん(29)と知り合いに。しばらくは友人関係を続けていたが、次第にサスキアさんはルイさんに特別な感情を抱いている自分自身に気づいたという。
■気づいていた配偶者
そのことを夫のマーティンさんに打ち明けると、彼は優しく微笑みながら「ぼくが気づいていないとでも思っていたの? 君がそう気づく前から、実はわかっていたんだよ」と受け止めてくれた。
サスキアさんは当時を振り返り、「彼のことも愛しているし大切。なので失うのが怖く、打ち明ける時はとても勇気がいりました」と話している。その後マーティンさんは、サスキアさんがルイさんに抱く気持ちを応援。ついに女性ふたりの友情は恋愛関係へと発展した。
■「3人でひとつの家族に」
それから半年後、新しいアパートで3人での共同生活を始めたサスキアさんたち。マーティンさんとルイさんの間には体の関係は一切なく、親友やきょうだいのような信頼の絆が生まれたという。
現在、ふたりと交互に寝る生活を送っているというサスキアさんは、「私たちは3人でひとつの家族なのです。嫉妬という感情はなく、3人がお互いを愛し合っているんです」とメディアに語っている。
■SNSのフォロワーは数十万人
サスキアさんたちは今、3人で一緒に歳をとり、子供や孫を育て、幸せな家族を築くことを夢見ているという。
そして最近、複数のパートナーを同時に持つポリアモリーの両親、同性同士の両親、ひとり親を含めたさまざまなタイプの親・家族の愛の形を掘り下げながら称える、『Muckdiwupp』というドイツ語の児童書を出版した。
さらには、3人がSNSアカウントを設立すると、フォロワーはまたたく間に数十万人に。
「それは、世間が一夫一妻制ではないライフスタイルにも興味があるからだと考えています。さまざまな愛の形に、もっと寛大な世の中になってほしい。恋愛はもっと自由でいいのです。私たちはたまたま二度恋に落ちただけなのですから」と話している。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)