指先の小さな傷を無視してネイル施術 細菌感染で親指を失った女性が警告
ネイルの施術は、その前から皮膚や爪の衛生管理と観察を怠らないようにすることが大切だ。
予測せず指先をけがすることは誰にもある。そんなとき、ネイルサロンの予約を入れていたら、どうするべきなのだろうか。美しい爪を今すぐ手に入れたいという気持ちが勝ってしまうと、時にはこんな恐ろしいことも…。
ある女性の身に起きたトラブルの話題を、『Mirror』『NEWS LOGICS』など海外のメディアが伝えいる。
■親指の一部を失う
「私は今、病院に入院しています。指に傷があるのにネイルの施術を受け、親指の一部を失いました」というTikTokでの衝撃的な告白が、話題を集めている。
告白をしたのは、ブラジル・リオデジャネイロ州のドゥーケ・デ・カシアスに暮らし、約7万6,000人のフォロワーをもつジェネファー・ソウザさん。その日は入院して13日目だという。
■黄緑色に変化した親指
ジェネファーさんはその告白に添え、第一関節より上が黄緑色に変化した親指の写真を公開している。それは膿を思わせる大変ショッキングな色だった。
彼女の親指がそんな危険な状態に陥った理由は、爪周囲の皮膚に小さな傷があったのに、ネイルサロンでつけ爪の施術を受けたからとのこと。
爪に長さを与えるグラスファイバーシートを貼り付けた後につけ爪を装着してもらい、傷口には下地剤、接着剤、硬化ジェルなど複数の化学物質が侵入したと考えられている。
■膿が排出され指が黒く…
その後に親指が痛くなり、ひどく腫れて変色してきたため、ジェネファーさんは病院の皮膚科へ。抗生物質などで様子を見たが、その爪の付近から膿が排出されるとともに指先が黒く変色した。
再診の際、医師は彼女に「これは蜂窩織炎(ほうかしきえん)です。皮膚とさらに深部の組織で細菌感染が起きており、黒くなったのは組織が壊死したため。この部分を取り除かないと命を落とします」と説明。こうして親指の一部を切断する手術が行われたという。
■手術はまだ続く
病室のベッドでスマートフォンに向かい、「爪の近くに傷があるなら治るまで待つべき。ネイルの施術は絶対に避けて」とフォロワーに語りかけたジェネファーさん。「もう2回の手術を受けたのに、まだ続くらしいの」と言って涙を流した。
ネイルは皮膚や爪の衛生管理、そして観察を施術の前から怠らないようにすることが大切。異常があるときは無理をしない、施術後に異変が生じたらただちに受診、と心がけておきたいものだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)