『キングオブコント2021』が最高だった理由 バラけた審査と空気階段の勝因とは
新審査員とバラけた審査得点。そこで空気階段が満場一致の優勝を果たした意味とは。
■バラけた審査
実際に、男性ブランコは、松本以外の審査員が高得点をつけたことにより、3位通過。もちろん本来的に、それぞれの審査員が、勝敗を決定づけていいわけで、健全な審査の結果といえる。
松本だけ他の審査員と評価が合わず、松本が気まずい感じを出すシーンや、松本と東京03飯塚の評価は合うも、その他の審査員と評価がズレる場合など、審査員全員が疲労感をにじませ、浜田雅功にツッコまれている場面が今回は見られた。
■手堅いコントの低評価
ニューヨークのコントでは、松本が「漫才でもできた」、ロバート秋山が、「ニューヨークを知ってるからこそ、思ったよりベタ」と評し、低評価に終わったように、奇抜で凝った設定のコントが全体として多く、そうしたコントが評価される傾向にあったと思われる。
これまでとは少し違う『KOC』の不安定な雰囲気もある中、審査のバラけ具合の不安を完全に吹き飛ばす形で優勝したのが、空気階段だった。