医師の「助けたい」は届かず 仲間の説得で退院した新型コロナ患者が2日後に死亡
呼吸も困難な状態で入院した男性が、迎えに来た仲間と病院をあとに。待っていたのは死だった。
■残された妻は謝罪も…
未亡人となった男性の妻は、深い悲しみに暮れ取り乱しているという。親族のひとりは妻について「彼女は病院でお世話になった医療スタッフにとても感謝し、無謀な“仲間たち”の行動については申し訳なく思っています」とコメント。
また「“仲間たち”の行動は、彼の回復にはまるで役に立ちませんでした」「みなさんは、どうかお医者様の適切なアドバイスにしたがってください」とも付け加えた。
科学的なエビデンスに耳を傾けず、新型コロナウイルスや治療にも懐疑的だった“仲間たち”。彼らの行動は、治療が必要だった男性の死を早めた可能性が高い。
■「ネットで見た情報信じる」4割近く
しらべぇ編集部が全国の10代~60代の男女1,789名を対象に調査を実施したところ、全体の36.3%が「ネットで見た情報を信じる」と回答した。
新型コロナウイルスに関しては、正しくない情報・嘘・噂が主にSNSにあふれており、それを信じている人も少なくはない。誤った情報を信じたせいで死亡した人も少なくはなく、1年前にはすでにそういうケースの激増をイギリスの主要メディアが取り上げ報道していた。
自分や家族の命と健康を守るためにも、誤った情報にだまされないよう十分に注意したい。
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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原)
対象:全国10代~60代の男女1,789名 (有効回答数)