医師の「助けたい」は届かず 仲間の説得で退院した新型コロナ患者が2日後に死亡

呼吸も困難な状態で入院した男性が、迎えに来た仲間と病院をあとに。待っていたのは死だった。

集中治療室・ICU

「ここに残れば、あなたを助けることができる」。そんな医師の必死の訴えも虚しく、新型コロナウイルスに感染した男性が退院。その後に亡くなってしまったことを、『The Sun』などの海外メディアが伝えた。


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■新型コロナで入院した男性

アイルランドで暮らしていた男性(75)が、新型コロナウイルスに感染し体調を崩した。そのためICU(集中治療室)に入り治療を受けていたが、そこにワクチン反対派の仲間たちが現れたことで、治療は中断となってしまった。

仲間のひとりは「ズボンをはけ、さあ帰るぞ」「もう大丈夫だ」などと声をかけたが、男性はすでに呼吸も荒く、車椅子が必要な状態だった。

あわてた医師が介入し「呼吸も困難なのに…ここに残ってほしい」「あなたを助けてあげたい」と話しかけたが、仲間は「こんな所にいたら殺されるぞ」などとわめくばかり。結局は男性をICUから連れ出し、退院させてしまった。

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■男性の死

病院を出たあと男性の体調はますます悪化し、わずか2日後にはひどい呼吸困難を訴え病院に搬送された。その後ほどなくして状態はやや改善したが、急変を経て男性は死亡した。

男性の仲間たちは「無理やりICUに入れやがって…」とむちゃな主張を展開し男性を退院させたが、治療を中断しなければ男性が急死することはなかったかもしれない。

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