酒乱の父親を“儀式”で溺死させた19歳息子 「瞳に悪魔の姿が見えた」
SNSでは、アル中の父親の面倒な世話をしていた息子へ、同情の声があふれ返っている。
アメリカで少し前、19歳の息子が自身の父親を殺害したとして逮捕・起訴された。酒乱の父親に我慢の限界を感じての犯行だった。『NEW YORK POST』などが報じ、アルコール依存症の問題に悩む多くの家庭に波紋を広げている。
■リハビリ施設も効果なし
今年6月28日、マサチューセッツ州ボストン郊外のダックスベリーで、ジャック・キャラハンという19歳の男が酒乱の父親を殺害する事件を起こした。
殺されたスコット・キャラハンさん(57)は重度のアルコール依存症で、その治療を受けるリハビリ施設から出所。しかし、あっという間に深酒する日々に戻っていた。リハビリの成果が見えないことに、家族が絶望していたこともわかっている。
■泥酔し世話の焼ける父親
連夜ボストンの街に繰り出し、飲んだくれている父親を心配する母親。息子のジャックは、犯行があった当日もUberを手配してあるバーへ向かった。泥酔状態の父親を椅子から下ろし、肩を貸しながら車に押し込むのは、力のある彼にしかできなかったのだ。
ダックスベリーのアイランドクリーク池付近で親子を降ろしたUberの運転手は、その後に事件を目撃。「降りてすぐ親子で殴り合いになり、息子は父親の頭をつかむと池の浅い部分に沈めた。動かなくなった父親を置いて去っていった」と通報している。
■帰宅した息子の動揺は激しく…
現場に急行した警察はスコットさんの遺体を回収。ほぼ同時に、自宅にいる母親から「父親を迎えに行った息子が、なぜか一人で戻ってきた。つじつまの合わないことを話し、取り乱している。夫が全く帰宅しない」という通報が飛び込んだ。
午前2時頃、警察官が自宅に向かうと、ジャック容疑者は過換気症候群の発作を起こしていた。
■「被害者は息子」との擁護も
拘置所で裁判を待つ身となっているジャック容疑者だが、「父親の瞳の中に悪魔が見えた。バプテスマ(沈める、水に浸す)の儀式が必要だと思った」と話しているという。弁護人は心神喪失や心神耗弱の状態にあった可能性が高いとして、精神鑑定を受けさせるよう要求している。
この事件について、SNSでは「息子にアルコール依存症の親の世話をさせるなんて、ひどすぎる」「そんな父親では悪魔が見えて当然」「被害者はむしろ息子」などと息子に同情を寄せるコメントがあふれ返っている。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)