「旅立つ前にチョコを」 獣医師がペットと飼い主に贈る真心にSNSユーザー感涙
最後の瞬間を、少しでもハッピーな気持ちで…。そんな獣医師の優しさに多くの人が感動した。
人間にとっては美味しいものでも、犬の健康には良くないとされるチョコレート。それを診察室に用意しているという獣医師に、『The Sun』など海外のメディアが注目した。
■ある獣医師の優しさ
アメリカ・アラバマ州で勤務するある獣医師が、死を迎える犬たちに贈り物をあげていることをSNSで明かした。
それは、犬にとっては有害なチョコレート。この獣医師は個包装の小さなチョコレートを「さよならのキス」と書かれた瓶に入れて常備しており、病気などやむを得ない事情で安楽死させねばならない犬に与えているというのだ。
「チョコレートの味も知らないワンちゃんを、天国に行かせるわけにはいきません」。そう主張する優しい獣医師の投稿は、多くの愛犬家の胸を打った。
■犬と飼い主に対する思いやり
獣医師はメディアの取材にも応じ、「つらい思いをしているワンちゃんを、できる限りなぐさめてあげたいのです」とコメント。「こういうおやつを(元気な)ワンちゃんに与えることはお勧めしませんが、最後の瞬間に特別な物をあげることは大事だと思います」「満腹のワンちゃんが愛に満たされて旅立つことに、飼い主さんもなぐさめられるようです」とも語った。
またこの獣医師は、「ペットを飼う子供たちにとっても、初めてのつらいお別れになるケースがとても多いのです」とも述べた。犬の不安な思い、そして見送る家族の悲しみに、この獣医師はしっかりと寄り添っている。