所持品も記憶もなく血だらけで漁船にSOS 謎に満ちた女性の正体や目的は…
島民ですらアクセスが難しい場所で、流暢な英語を話す記憶喪失の女性が発見された。
完璧な英語を話すが、自分の名前も、なぜそこにいたのかも記憶にない女性が、クロアチアで発見された。『The Sun』などの海外メディアが報じている。
■記憶喪失の女性
先日クロアチア・クルク島の海岸沿いにある岩場で、血だらけの女性が漁船に手を振り、助けを求める姿が確認された。
女性は、まるで“教授”と言っていいほど正確な英語を話すことができたが、自分の名前や、どこからどうやって来たのか、なぜそこにいたのかは、記憶にないと話している。
■レスキュー隊が苦戦
屈強なレスキュー隊が四駆の自動車を走らせ、のこぎりの刃のように鋭く削られた岩場を約3キロも徒歩で進み、やっとのことで女性の居場所に到着した。
60代とみられる女性はパスポート、携帯電話、書類などの身元の特定につながるものは所持しておらず、かなり衰弱し脱水症状を起こしていたため、水を一口飲むのすら苦戦していたという。
またレスキュー隊いわく、女性は熊がエサを求めてうろつく場所で、数日間も過ごしていたそうだ。
■なぜ何もない岩場に…
島の住民がメディアの取材に対し、「女性がいたのは非常にアクセスしにくい場所で、あんな所にいること自体が不思議です」「あそこには食べ物を探して泳いで移動できる熊か猪くらいしかいないはずですし、そもそも食糧も何もないのです。それにあの世代の女性が泳いで渡れる距離でもありません」とその驚きを語った。
身長約165センチで肩のあたりまで長さがある金髪、さらに完璧な英語を話し、血だらけで記憶喪失の60代女性の女性。現在は病院で手当てを受けているものの、国籍すらまだ特定されていないという。この女性がなぜクロアチアの僻地にいたのか、真相解明が待たれる。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)