「疲れたから救急車を」と連続通報 有罪判決翌日に再逮捕された男に世間ドン引き
このコロナ禍では、本当に必要な人に早急に救急車を。不適切な理由での要請は許されない。
アメリカで前科もちの男が再逮捕され有罪判決を受けたが、別件も発覚して追訴となった。残念ながら、世の中には犯罪を繰り返す人間は少なくない。しかし、今回ばかりは驚くような経緯があったようだ。
アメリカの『DAILY NEWS』や『the smoking gun』などが、どうにも懲りない男の話題を報じている。
■「疲れたから」と911番通報
問題の男は、インディアナ州エバンズビルのダニエル・シュローダー(61)。14日の夕方から夜にかけ、911番に電話を繰り返してかけ、救急車を要請したことが報告されている。
電話を受けた緊急通報指令室のオペレーターによると、男は自分の体調不良を告げるも、「疲れている」と繰り返すばかりだった。
■不適切な救急車の要請
「そのような理由では救急車を呼ぶ正当な理由になりません」と、要請を断ったオペレーター。しかしシュローダーは何度でも911番通報を繰り返し、「疲れたから救急車を…」と求めてきたという。
いたずら・虚偽なども含め、アメリカは不適切な救急車の要請に対して非常に厳しい措置を取る。シュローダーはその日の夜に逮捕された。
■判決を受けた翌日に再犯
シュローダーは、じつはまったく同じ「前科」があり、保護観察の状態におかれていた。以前、「親戚の女が自分の言うことをきかない」と言って腹を立て、執拗に通報して偽計業務妨害により逮捕、起訴されていたのだ。
この件で裁判所は13日、被告に懲役6ヶ月の服役を命令。しかしコロナ禍でもあり、「緊急事態でない限り911に通報しない」という同意書と引き換えに、収監は保留となった。
ところがシュローダーは同意書を無視。その判決が出た翌日に、今回の「疲れた電話事件」を起こしていたのだった。
■他にも複数の余罪が
そして翌15日、再び裁判所への出廷を命じられたシュローダーは、偽計業務妨害により60日間の服役を命じられ、そのままヴァンダーバーグ郡刑務所へ送られた。ほかにも飲酒運転、麻薬所持、事故現場からの逃走ほか、4つの犯罪歴があることがわかっている。
この男には世間もあきれた様子で、「この男はなぜこんなにも懲りないんだ?」「精神的にヤバい人なんだろう」「もっと長く刑務所に入っていてほしい」といった声が寄せられている。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)