13歳娘になわとび3千回強要の母親 膝痛の訴えにも「背の高い美しい子になれ」
運動は大切だが、強要や過度にさせることは禁物。子供の成長を害してしまうようでは毒親だ。
親は愛するわが子の成長のために最善を尽くすもの。だが、何事もやりすぎは良くない。過度の期待も働いて、つい行き過ぎてしまったという母親の話題を、『Oddity Central』などの海外メディアが報じている。
■体重120kgの娘
中国の浙江省杭州市に住むある母親は、ヤンヤンちゃんという13歳の娘のふくよかすぎる体型にかねてから悩んでいた。
ヤンヤンの身長は158センチメートルといたって平均的だが、体重は120キログラムもあり、同級生らからしばしからかわれることが。何より健康に良くないと感じていたという。
■膝の痛みを訴えるも…
そこで「この子を痩せさせよう。背も160センチメートルは最低でも欲しい」と考えた母親は、運動することが大事だとして、ヤンヤンちゃんに毎日1,000回のなわとびを強要した。
次第にひざの痛みを訴え始めたヤンヤンちゃんだが、「そんなのは怠けてるだけ。やりたくない言い訳だ」と母親は聞く耳を持たなかった。
ヤンヤンちゃんは最近初潮を迎えたところで、母親は「骨の成長はまだ続くはずだが、チャンスはあと数年」とやや焦ってしまったことを認めている。
■回数を3000回に
毎日1,000回のなわとびを続けているにもかかわらず、ほとんど効果がなかったヤンヤンちゃん。夏休みに入ると母親に言われて回数を3,000回に増やし、朝、昼、夕にそれぞれ1,000回ずつこなすようになった。
だがヤンヤンちゃんがなわとびを始めてから3ヶ月後、ついにひざ痛は限界を迎え、母親は整形外科へと連れて行った。
■母親は「美しくさせたい」
医師の診察の結果、ヤンヤンちゃんは過度な運動により膝の皿の下の脛骨結節が隆起し、腫れと痛みが生じる「オスグッド・シュラッター病」を発症していることが判明。
医師は「子供の成長には運動だけでなく、睡眠、栄養、ストレス、遺伝など、さまざまな要素が関係し、成長期の子供に過度な運動をさせるのは逆効果です」と忠告。しかし母親は「痩せて背を伸ばし、美しくさせたい」と反論し、医師をあきれさせたという。
世間からは「虐待では?」「ありのままの姿を美しいと褒めてあげて」といった声が相次いだ。
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(文/しらべぇ編集部・桜田 ルイ)