総裁選出馬めざす野田聖子幹事長代行 推薦人1人離脱で二階幹事長に直談判か
これまでにも3回の総裁選で出馬を目指した野田聖子氏。4度目の正直はなるのか?
告示が17日に、投開票が29日に迫った自由民主党の総裁選。岸田文雄・元政調会長、高市早苗・前総務相、河野太郎行政改革担当相がすでに立候補を表明し、それぞれ記者会見を開いている。
■石破氏は断念、野田氏は…
一方で、各メディアの意識調査などでつねに河野氏とともに上位の支持を集めてきた石破茂・元幹事長は、派内がまとまらず出馬を断念。河野氏の支援に回った。
また、野田聖子幹事長代行が早くから出馬に意欲を示してきた。石破氏の出馬断念によって、野田氏が立候補に必要な推薦人(国会議員20人)確保の目処が立ったとの報道も。
■野田氏の推薦人1人が離脱?
渦中の野田氏は、16日午後から自民党本部で、二階俊博幹事長と会談。事情通は「推薦人が20人集まったが、二階派の1人が裏切って推薦人が1人足りない。そこで二階氏に直談判している」と語る。
野田氏はこれまでにも2015年、2018年、2020年の3回、総裁選出馬に意欲を示したが、無派閥ということあってか推薦人が確保できず、出馬を断念していた。4度目の正直がなるのか、今夜には判明する。
■事務所は「まだ決まってない」
右寄りからリベラルまで、また男女の候補者による幅広い政策論争が期待できそうな今回の総裁選。出馬を表明している河野太郎氏は、記者団に「同性婚」や「夫婦別姓」に賛成と語った。
これに対して、国会内で記者会見した立憲民主党の枝野幸男代表は「これまでも自民党には夫婦別姓や同性婚に賛成と口にした人はいた。総裁としてはたして実現できるのか。甚だ疑問だ」と疑問を呈している。
なお、筆者が野田聖子事務所に確認した16日15時45分段階では、出馬会見について「まだ何も決まっていない」との回答だった。
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(取材・文/France10・及川健二)