サッカークラブの求人広告に差別的条件を記載 壮大な“オウンゴール”と物議
とあるサッカークラブがGM職の求人を出したところ、応募条件が猛批判を浴びることになった。
あるサッカークラブが出した求人広告。そこに差別的な条件があるとして、SNSなどで猛批判を浴びることになったと、現地メディア『Sun』などが報じている。
■GM募集の求人広告
イギリス・ランカシャー州のAFCフィルドサッカークラブは、5部に相当するリーグで活動する地域密着型チームだ。
このたび同クラブが、ファンの獲得や、1円たりとも無駄にしない姿勢が要求されるゼネラルマネージャー(以下GM)職の求人広告を出したところ、その内容が大きな批判にさらされた。
■手厳しい応募条件
多くの応募条件が提示されている中、人々の目をひと際引いたのが、「AFCフィルドはみんな精力的に仕事を行っているため、ワークライフバランスを重視する人、週に2回子供を学校に迎えに行かなくてはならないような方は、応募してくださらなくて結構です」という一文だ。
さらに「このGM職は、先陣でリーダーシップを発揮しながら実務を行っていく仕事です。誰かに仕事を託すだけの人や、オフィスに座っているだけの人は応募しないでください」とも記載されていた。
■SNSやサポーターの反応
この求人広告が出されると、子育てをしながら働く親に対して「差別的」である、壮大な“オウンゴール”であるとして、クラブに対する批判がSNSにあふれかえった。
「90年代に戻ったみたい」「公に出した求人広告を書いた人がこんなにも厚かましく、差別的で軽率でいられる人なら、最悪の職場環境だろうね」と、集まる声は容赦ない。
AFCフィルドのサポーターでさえも「もしこれが事実であるならば、自分の応援するクラブがそんな広告を出したことを恥ずかしく思う」と語ったという。
■クラブはノーコメント
クラブとしてのコメントを求める取材に対し、AFCフィルド側は「この件についてコメントはいたしません」と答えたという。
よほど優秀な人材が欲しいために書いた応募条件なのかは不明だが、大いに批判を受けたことで、多くの人の目に触れたことだろう。果たして、クラブが求める人材は集まるのだろうか。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)