椅子に縛られた遺体を裁判所は「自殺」と断定 25歳美人モデルにいったい何が…
無言のうちにも、何かを強く訴えながら自ら命を絶つ。そこにはすさまじい怨念が感じられる。
トルコのある裁判所からミステリアスな話題が飛び出し、そこに漂う怨念が世間を身震いさせた。それが、ある映画のストーリーを彷彿(ほうふつ)とさせるものであることを、『XNEWS NET』『Mirror』など海外メディアが報じている。
■「他殺」にしか見えない遺体
トルコ・ボドルム市で今年の1月3日、ダンサー兼モデルとして活躍中していた女性が、アパートの自室で椅子に縛られた遺体となって発見された。口には猿ぐつわがはめられ、両腕は手錠により後ろで縛られていた。
嫉妬深い恋人がいたのか、誰かの愛人で話がもつれてしまったか、それとも強盗犯が侵入したのか。誰が見ても、彼女の遺体は犯罪に巻き込まれたことを思わせるものだったという。
■「自殺」と断定
女性は、ウクライナ・キエフ市出身のクリスティーナ・ノヴィツカさん(当時25歳)。2日間まったく応答しないことから、近隣住民が警察に通報して遺体の発見に至ったという。
「事件」から約8カ月、このほどその死因審問が検死裁判所で行われた。自宅の玄関や鉄柵の窓から不審者が侵入した形跡がないこと、手錠は本人がネットで購入したものだったことなどを元に、裁判官はその死を「自殺」と断定した。
■娘を心配していた実家の母親
椅子に縛られた状態で、もだえ苦しんだ末に死亡したとみられるクリスティーナさんだが、それを殺人事件だと決めつけるのは、世間の思い込みでしかなかった。
検死裁判所が予想外の結論を下したことは人々を仰天させたが、キエフに住む母親は、以前から娘がうつや頭痛を訴え、大量の薬が処方されていることを心配していたと話している。
■映画のストーリーに酷似?
クリスティーナさんは、何を目的にそのような手の込んだ舞台を作ったのだろうか。そこで多くの人が、2003年のスリラー映画『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』を思い出したと『Mirror』は報じている。
あたかも他殺に見せかけ、強く憎んでいるターゲットを冤罪(えんざい)に陥れようと画策して自殺するそのストーリー展開。無言のうちに何かを強く訴えながら自ら命を絶つというのは、すさまじい怨念のなせる業だ。
当然ながら、遺書は存在しない。クリスティーナさんを自殺に追い込んだ何者かについて、続報にも注目が集まりそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)