生配信も仕切る岸田陣営の懐刀・村井英樹衆院議員 「首相の発信力に必要なのは『回答力』」

自民党総裁選に最初に名乗りを上げた岸田文雄・前政調会長。その生配信を仕切った懐刀・村井英樹衆院議員に直撃。

■岸田派は多様性を重視

村井英樹

1957年に池田勇人・元首相を中心に結成された、自民党最古参の派閥・宏池会。その長い歴史の中では、2000年に起きたいわゆる「加藤の乱」での分裂など、あまり結束力が強くない印象もあるが、今回は一致団結。

リーダーが立候補を表明し、全体がまとまって行動しているように見えるのは、岸田派だけだ。なぜなのだろうか。村井氏の答えは…

「自民党の派閥は、木曜日に集まって昼ごはんを食べるという習わしがあります。たとえば、平成研究会(竹下派)は『一致結束、箱弁当』という言葉が有名で、全員が同じものを食べる。ほとんどの派閥がそうなのですが、宏池会では、そばやかつ丼などメニューが選べる(笑)。

さまざまな考え方や立場を理解する、多様性を重視している政策集団だからなのですが、そのせいもあってか総裁選などのときに『俺はそういう政策じゃない』『親分が言っていても自分は別の考えだ』みたいなケースもあったようです」


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■最も準備ができているのは岸田氏

締め付けが強くないはずの宏池会が今回強く結束している背景には、準備にかけてきた時間も大きく影響しているようだ。

「総理候補だった時間が長かったので、7年間くらいでグループの中で『どういう政策を打ち出していくべきか』という議論がものすごく練り上げられていた。今、岸田さんが発表していることは、思いつきではなく、ポスト安倍と言われ続けてきた間に議論し続けてきた結果なので、打ち出したときにみんな違和感なくついてこられたと思います」

最後に、激戦の行方について村井議員に本音を聞いた。

「河野さんはものすごく人気がありますし、実際素晴らしい方です。総裁選の行方が誰になるかわからないですが、少なくとも周りにいるチームを含めて、一番総理総裁として政権を担う準備ができているのは、間違いなく岸田さんだと思います」

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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト

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