「娘への性的暴行を許せなかった」 親友を殺害した父親に不起訴処分を求める声
親友の携帯電話に保存されていた、許されない画像や動画。容疑者は、そこに自分の娘の姿を発見した。
長年にわたり、親友として付き合ってきたロシアの30代の男2人。そのうち妻子がいるほうの男は、独身の男が特殊な性的嗜好があるとも知らず家庭に招いていた。
そんな中で忌まわしい性犯罪が起き、殺人事件へと発展したことを、イギリスのメディア『The Sun』『Mail Online』などが報じている。
■長年の親友を殺害
事件は、ロシア・サマラ州のヴィンタイという村で起きた。ロケットエンジンの製造工場に勤務するヴャチェスラフ・M(34)が、長年の親友だったオレグ・スヴィリドフ(32)をナイフで殺害。死体を村の近くの雑木林に遺棄した。
その後、警察に身柄を拘束されたヴャチェスラフは、すべての容疑を認めている。
■ふと覗いた携帯電話に…
供述によれば、事件があった日、ヴャチェスラフ容疑者はオレグと一緒に酒を飲んでいたという。
そしてあるとき、オレグの携帯電話を覗き込む機会があり、保存された動画の中に自分の娘の姿を発見。なんと当時8歳だった愛娘にオレグが性的暴行を働くという、予想だにしないものだった。
■被害者は複数名
問い詰めたところ、オレグは「自分は小児性愛者。過去5年間に複数の少女にいたずらしてきた」と白状し、両者は激しい口論に。怒りが収まらないヴャチェスラフ容疑者は、そこで殺意が生まれたことを認めている。
警察では現在、オレグのから性的虐待・暴行を受けた可能性が高い、6~11歳の複数の女の子たちについての調査を行っている。
■擁護・支持される容疑者
一方、村の有力者や人々からは「オレグが殺され、村のすべての女の子たちが危険から保護された」といった声があがり、テレビの著名なコメンテーターまでが「父親として正当な行動。オレグは殺されて当然」と語り、ヴャチェスラフ容疑者の不起訴処分を求める動きが本格化している様子だ。
このニュースが報じられると、インターネット上でも「我が子を保護しただけで、いわゆる殺人犯とは違う」「そのような状況では、どの親も同じ行動をとるはずだ」 などと、やはり擁護する意見が目立つようだ。
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(文/しらべぇ編集部・浅野 ナオミ)