パラリンピック閉会式、花火目当ての観客が殺到 国立競技場周辺は大混雑に
5日夜に行われた東京パラリンピック閉会式。五輪の際も問題になった大勢の観客が今回も…。
■開幕前はネガイメージも
新型コロナウイルスの世界的感染拡大による1年延期、無観客開催、演出や関係者の言動をめぐるトラブルなど、マイナスのイメージも少なくなかった東京オリパラ。
しかし、五輪では日本は金メダル27個を含む58個のメダルを獲得。スケートボードや空手など、新しく採用された競技でのフレッシュな活躍も目立った。
さらに続いて開かれたパラリンピックでは、さまざまな不自由を持つ選手たちがそれを乗り越え、人間の可能性を開拓していく姿に胸を熱くした人も少なくないのではないだろうか。パラリンピックでも日本選手団は、金13個を含む51個のメダルを獲得している。
■花火目当てに多くの観客
オリンピックの開会式・閉会式、およびパラリンピックの開会式では、新国立競技場で花火が次々と打ち上げられた。昨年、今年と多くの花火大会が中止になり、夏の風物詩として焦がれる思いもあるのだろうか、競技場周辺はおびただしい観客が。
国立競技場に隣接する外苑西通りは交通規制が行われていたが、歩道も歩く隙間は1人分程度といった込具合。何重もの人垣がスマホのカメラを向けながら競技場を見つめていた。
■ブルーインパルスでも生じた「密」
24日のパラ開会式当日、東京上空を航空自衛隊のブルーインパルスが飛行した際にもとくにスタジアム周辺には凄まじい「密」が生じていた。
何時に花火が上がるのか、プログラムが公開していないこともあってか、打ち上げが終わった後も「まだか、まだか」「まだ上がるのではないか」と周辺にたむろする人々が多く見られた。
ただ、ほとんどの観客はマスクを着用し、また交通整理にあたった警察官の指示に比較的素直に従っていた姿は、印象に残った。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)