養子望む夫妻に誘拐した幼児を売った男が逮捕 8ヶ月ぶりに被害家族は再会するも…

「簡単に稼ぎたい」。そう考えた男が幼児をさらい、養子を望んでいた夫妻に売った。

■子供を引き取った夫妻の事情

男は夫妻に男の子を会わせ、「僕の4番目の子でして…」「コロナ禍で収入がなくなり、家族を養っていけなくなったのです」と話して信用させた。

「男の子を育ててあげたい」。そう考えた夫妻は男に促されるまま金を支払い、「養子縁組に必要な書類をください」と依頼した。しかし当然そのようなものはなく、男は「持ってきます」と約束したまま姿を消した。

夫妻は過去に子供を2人亡くし、妻は医師から「妊娠はもう無理だ」と告げられていたとのこと。そこでその日から男の子を大事に世話し、愛情たっぷりに育て始めたという。


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■関係者のショックは大きく…

一方、いきなり男の子がいなくなり驚いた実の両親は、ただちに通報。すぐに警察が捜査を始め、前科のある男が失踪場所の周辺をうろついていた事実を突き止めた。入念に捜査を進めた警察は、事件発生から8ヶ月後に男の身柄を確保。犯行について自白させ、男の子を引き取った夫妻に接触した。

夫妻は8ヶ月のあいだ一緒に暮らした男の子を手放すことになり、ひどいショックを受けたが、今は立ち直りを目指してカウンセリングを受けているという。

男の子もまだ実の家族になじめておらず、やはり動揺している様子とのこと。「簡単にお金を手に入れたい」というだけの理由で犯行に及んだ男は、多くの人の心に深い傷を残した。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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