霊柩車を自家用車にする人が増加中? 愛好家が語るデメリット込みの魅力とは
霊柩車オーナーが意外と多いことが話題になり、メリットとデメリットも明らかになった。
死者のために用いられる霊柩車。ところが海外には、これを自家用車にする愛好家が少なからず存在していると、イギリスの『Mirror』などが報じている。
■死者のスペースを収納に
霊柩車と言えば、死者を運ぶための車というイメージが一般的だろう。しかし、死者を乗せるスペースを収納と捉えれば、非常に多くのメリットが存在するという。
そのため、霊柩車を自家用車として選ぶ人が増えているのだ。
■愛好者が考える利点と欠点
「霊柩車をこれまで運転したことはなかったのですが、断トツで一番快適な車です」と語るのは、映画『ゴーストバスターズ』に出てくる車両の「ECTO-1」に模した霊柩車のオーナー。その他にも「大型犬を乗せるのに最適」「旅行にも使える」など、愛好者は称賛する。
またIKEAなどでの大型の買い物にも安心な収納、重い棺を運ぶのに耐え得る馬力、あきのこない黒塗装など多くの魅力を兼ね備えているという。実際、ランボルギーニを買うことを経済的な事情により断念し、あえて霊柩車を選択した夫婦もいるそうだ。
その一方で、霊柩車に戸惑う人からのネガティブな反応、それに伴う駐車場を探す手間、燃費の悪さや高い保険代など、霊柩車ならではのデメリットも多々あるという。
■霊柩車オーナーになるには…
霊柩車に乗っていることで、見知らぬ人に声をかけられることが多いと語る霊柩車オーナーたち。
その中の一人は、「霊柩車を自家用車使いすることを面白いと感じるか不愉快に思うかは、人によって五分五分といったところです。『気にしない』という気概が大事かもしれませんね」と語った。
霊柩車を自家用車として選択する前に、動じない心を兼ね備えているか、自分自身に問いかける必要がありそうだ。
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(文/しらべぇ編集部・原田パラン)