菅義偉首相、岸田文雄幹事長で総裁選延期を画策も失敗か 戦えば岸田氏に勝算も
「衆院解散で総裁選延期」との観測気球も一日で萎み、有力候補の岸田前政調会長は戦闘モードのようだ。
菅義偉首相が解散の時期を表明するのではないか。自民党総裁選を延期するのではないか。記者は固唾をのんで、菅首相による官邸のぶら下がり取材に臨んだ。
■菅首相は否定
しかし菅氏は開口一番、「今のような厳しい状況では解散できる状況ではない」と語り、総裁選については「先送りも考えていない」と述べた。
首相は「新型コロナウイルス対策が最優先だから、そんな状況にはない」と述べ、解散を否定。夕方のニュースでも夜のニュースでもそのシーンが流れた。
■投開票の日程は…
総選挙の日程としてあがっているのが3つ。10月5日公示、17日投開票。この場合、任期満了選挙となる。三木武夫首相のもとで行われた選挙以来。
次が12日公示、24日投開票。この場合は冒頭解散も含めて臨時国会を招集し、首相が解散することになる。参議院補選と同じ投開票日に当たる。
最後がウルトラCで11月16日公示で28日投開票。臨時国会を開いて首相が解散を宣言した場合、もっとも遅い日程がこれだ。法的には問題ないが、任期満了の日を過ぎた前衆院議員による内閣には、正統性が問われかねないことを指摘したい。