松本人志が『ラフ&ミュージック』を引き受けた理由 笑いの世代交代

『FNSの日』を踏まえ、お笑いの世代交代を引き寄せる『ラフ&ミュージック』を考察。

■「コア視聴率」というカギ

近年は、もはやいくらバラエティやお笑いで挑んでも、成功の目が見えない。ここで重要なのが、昨今、松本も強調する「コア視聴率」だ。視聴層の高齢化を反映しないコア視聴率ならば、バラエティも評価されやすい。もう1つコア視聴率に有利な番組ジャンルといえば、音楽番組だ。

笑いと音楽の融合の時点で、非常にコア視聴率をアテにしているということも可能だろう。松本がMCを引き受けたのも、27時間の生放送でないことはもちろん、コア視聴率の存在感も大きいのではないだろうか。


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■笑いと歌の融合

『ラフ&ミュージック』は、笑いと音楽の混合の形で放送された。ネタと歌が次から次へと披露される構成は、非常に斬新だった。

ウェブ上は例のごとく賛否両論であるものの、昨今のYouTubeやTikTokにみられる、長々と1つのコンテンツをみていられない文化からすれば、飽きさせない展開でよかっただろう。

ネタだけのお笑い番組は単調であるし、邦楽アーティストを集めての音楽特番も、まだまだ現状の邦楽の盛り上がりでは限界もあると思われる。この形式が成功し、続けば、さまざまな邦楽アーティストが集う番組になれるかもしれない。

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■お笑い第3世代の集い