TBS・10月新ドラマ『日本沈没−希望の人−』 風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子も出演
風吹ジュンが10月の日曜劇場『日本沈没』で主演・小栗旬の母役を演じることが発表された。
2021/08/29 12:00
■小松左京の名作をリニューアル
同ドラマは1973年に刊行された作家の故・小松左京さんによる不朽の名作『日本沈没』(光文社)が原作。刊行の翌年にテレビドラマ化され、その後もドラマ、映画やアニメ、漫画などさまざまな形で語り継がれてきた。
刊行から48年の時を経て原作でも取り上げている「環境問題」を2021年バージョンに大きくアレンジを加え、登場人物をオリジナルキャラクターにし、2023年の東京を舞台に、今だからこそ描くべき物語、沈没という目に見えない危機が迫る中で「見いだしていく希望」をテーマに描く。
■家族の母がパーソナルな一面を引き出す
主演の小栗が演じるのは環境省代表の天海啓示、松山ケンイチが演じる経産省代表の常盤紘一。
ウエンツ瑛士が演じる厚労省代表の石塚平良と一緒に、仲村トオルが演じる総理大臣・東山栄一に招集される、日本の未来に立ち向かう日本未来推進会議メンバーのキャストに中村アン。
内閣官房長官役に杉本哲太、経済団体連合会(経団連)会長に風間杜夫、副総理に石橋蓮司らレジェンド俳優の出演も発表されている。
今回発表された追加キャストは、天海の母・佳恵役で風吹、天海の妻・香織役で比嘉、杏が演じる椎名の母・和子役で宮崎。それぞれの家族の母を演じパーソナルな一面を見せる。
■主人公・天海の母役に風吹ジュン
小栗が演じる主人公・天海啓二の母・天海佳恵(あまみ・よしえ)役は風吹ジュン。日曜劇場では2016年に『家族ノカタチ』(TBS系)でヒロインの母役を演じている。
近年では2018年のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』でヒロインの祖母役と語りを務めているのが記憶に新しい。今作は、夫を亡くしてから今は寂しい漁港のリーダーとして強く明るく生きてきた人物。風吹の優しさの中に芯の強さを持つイメージは演じる役と重なる。
風吹は演じた母役に関して「天海の動向、そして彼のルーツは?私が過ごした漁港や海の景色とそこに生きる人々の姿も皆さまに見ていただきたい」と語る。
「頼もしく成長した息子(小栗演じる天海)を見上げる母親役を力強く演じました。このドラマが放つエネルギーが視聴する皆さまの希望になることを祈りながら」とコメントも。
■天海の妻役に比嘉愛未
天海の妻・天海香織(あまみ・かおり)役は比嘉愛未。今年6月『にぶんのいち夫婦』(テレビ東京系)、7月『推しの王子様』(フジテレビ系)と連続で主演した比嘉。
今作は天海との一人娘・茜の持病のため娘を第一に考え、娘を献身的に守る「母」を演じる。天海との関係は悪くないが、仕事に邁進(まいしん)し家庭を顧みない天海と向き合うために別居。夫との関係や自身の人生を決断していく姿に共感できる役どころである。
比嘉は「この現代だからこそ生き抜く強さを、諦めない心を改めて感じてもらえる作品になると確信しています」と力強く語る。「どんな時でも、普遍的に変わることない親子愛を精一杯表現したつもりです。どうかたくさんの方々の心に届きますように」との願いで締めくくった。